さくらの名所の１つである弘前市。
春にはたくさんの人が弘前公園に集まりますが、
ここ弘前には、
冬にも桜が咲くって知ってました！？
２０１７年から始まったこのプロジェクトは、弘前さくらの新たな楽しみ方の１つとして、注目を集めています！
【冬に咲くさくら】ダイジェスト動画
まずは、冬に咲く満開のさくらを撮影した以下の動画をどうぞ
弘前公園は「日本三大夜桜の１つ」
弘前公園は、「日本三大夜桜」・「死ぬまでに見たい絶景」の１つと言われ、春になると世界中から観光客が集います。日本最古のソメイヨシノのほか、樹齢100年を超す木が300本以上もあります。外濠の水面には桜の花びらが覆い、花筏（はないかだ）と呼ばれる絶景を見せてくれます。
ちなみに日本三大夜桜とは、
・ 弘前公園（青森県弘前市）
・ 上野恩賜公園（東京都台東区）
・ 高田公園（新潟県上越市）
と言われていますが、そのうち冬の桜はここ弘前市の弘前公園だけです。
弘前公園は、「鷹揚公園」「鷹揚園」とも呼ばれており、かつて弘前藩を治めていた津軽家の居城、弘前城の敷地が元となっています。
冬に咲くさくらライトアップProject
そんな美しい春を思わせる景色を、真冬にも見ることができるようにと企画したのが、
『冬に咲くさくらライトアップProject』
雪降る寒さに水面が凍り、花も葉もない桜並木の枝にたっぷりと雪が積もる時だけの特別な景色。外堀には花筏を思わせる一面の桜景色。
そんな弘前市一大プロジェクトは一枚の写真から始まりました。
きっかけは１枚の写真から
今まで、夜の弘前公園は光がなく真っ暗。その中の１箇所にピンクがかった街灯がうっすら照らす場所があることに気付いた当時の青森県弘前市地域おこし協力隊員（のちのライトアッププロジェクト実行委員代表）が、カメラの撮り方次第で春の桜のような写真が撮れるのでは？ とチャンスをうかがって撮影してみたそうです。
その1枚が市役所内部やSNSで話題を呼び、観光PRのイメージにも使わるように。
もっとはっきりピンクに染まって見えるようにしたら、よいコンテンツになりそう！と考え実行に至ったそうです。
青森県弘前市地域おこし協力隊とは
地域おこし協力隊は都市部の住民を地方が受け入れ、その地方の「地域協力活動」に従事しながら定住・定着を目指すもので、総務省により制度化。
青森県弘前市では、2015年(平成27年)より導入を開始し、地元弘前の「情報発信」「移住・定住支援」「地域資源活用」などといった活動を行っています。
２０１７年に多くの支援を受けスタート
クラウドファンディングで資金を集め、ライトアップ箇所を当初の予定していた東門から弘前市役所向かいの追手門前の外堀に移しての実施となりました。多くの賛同者からの支援により、初年度から毎年目標額を大きく超える額の支援があるそうです。
雪の積もり方で景色が変わる。「満開」を見られるのは超レア！？
雪があっての冬のさくらですので、当然雪が降らなければ冬のさくらは咲きません。降った雪の量で景色が変わり、さまざまな姿を見ることができます。
上記の左の写真は雪が少ない状態。右は降雪により「満開」となった状態。上記のようにさくらの枝に雪が積もると一変します。雪質や風向きなどでさくらの枝への積もりやすさが違うため、日によって見え方が変わります。
吹雪いている日は「さくらふぶき」のように見えたり、冷え込んだ日が続いてお濠の水が凍ると「雪の花筏」も見られます。
ただし、雪が降りすぎてもダメなんです。雪が枝に積もりすぎると、枝が雪の重みで折れてしまい、次シーズンの「春のさくら」に影響してしまいます。
そのため、定期的に枝の雪を下ろす作業を行なっているそう。こればかりは仕方ないですよね。
天候に左右されてしまうイベントですが、逆に言うと
「人には作り出せない自然の雪（桜）景色」
を堪能することができるはずです！
オススメ時期
自然に左右されてしまうイベントと言いましたが、オススメの時期はあります。
過去5シーズンの観測では、12月下旬～1月上旬と2月上旬～中旬に「見頃」となる日が多くなっているようです。
また例年この時期の弘前公園周辺では、
・１２月１日ごろ〜 弘前エレクトリカルファンタジー
・２月上旬ごろ〜 弘前雪灯籠祭り
が開催されていますので、この時期を狙って併せて観ていただくことをオススメします。
イベント概要
| 場 所 | 弘前市大字下白銀町 弘前公園 外濠 (追手門付近の外濠 全長約600m) |
| 期 間 | 例年12月1日〜2月28日 2022→2023は 2022年12月1日(木)～2023年2月28日(火) |
| 点灯時間 | 日没～22:00 |
| 観覧料 | 無 料 |
| 公式サイト | ・冬に咲くさくらライトアップ ・クラウドファウンディングページ |
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